후리가나로 읽는 일본 고전
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いだいなるゆめ
偉大なる夢
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 偉大なる夢(いだいなるゆめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 117,988자 · 234화면
韮崎は立って行って、部屋の一方の小型の扉を開いた。三好曹長は若し逃亡の様子が見えたら、すぐさま飛びかかる用意をしたが、そこは出入口ではなくて、戸棚のような場所であった。韮崎は、そこから長方形の木箱を持ち出して来て、卓の上に置いた。
ゆっくり蓋を開いて、その中から取出したのは、小銃のような形をしたものであった。長さは普通の小銃の半分ほどしかなくて、筒口が尺八のように心持ち開いている。もっと異様なのは、引金の辺から柔軟な金属の管が出て、木箱の中の、やはり金属製の四角な容器につながっている。
「こういうものを御覧になったことがありますか。今戦場で盛んに使われている火焔放射器ですよ。小型火焔放射器とでもいいますかね。私が自分で拵えたのです。こう見えても、私は科学者ですよ。錬金術師ですよ。この建物の中に工房があるのです。私は以前ピストルを何挺か持っていたのですが、皆警察にとり上げられてしまいました。そこで手製の玩具を拵えたというわけです。ハハハハ、お分りになりますか」
韮崎はそういって、その火焔放射器の筒口をあちこちと動かすのであった。ピンとはねた八字髭が、如何にも中世紀の錬金術師めいて似つかわしかった。