일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼくのこどくへきについて

僕の孤独癖について

萩原 朔太郎

萩原 朔太郎의 僕の孤独癖について(ぼくのこどくへきについて)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,918자 · 10화면

아오조라 문고

とにかく僕は、無用のおしゃべりをすることが嫌いなので、成るべく人との交際を避け、独りで居る時間を多くして居る。いちばん困るのは、気心の解らない未知の人の訪問である。それも用件で来るのは好いのだけれども、地方の文学青年なんかで、ぼんやり訪ねて来られるのは最も困る。僕は一体話題のすくない人間であり、自己の狭い主観的興味に属すること以外、一切、話すことの出来ない質の人間だから、先方で話題を持ちかけて来ない以上は、幾時間でも黙っている外はない。だから客の方で黙っていると、結局睨み合ってしまう。そしてこの睨み合いが苦しいのだ。こうした長尻の客との対坐は、僕にとってまさしく拷問の呵責である。

しかし僕の孤独癖は、最近になってよほど明るく変化して来た。第一に身体が昔より丈夫になり、神経が少し図太く鈍って来た。青年時代に、僕をひどく苦しめた病的感覚や強迫観念が、年と共に次第に程度を弱めて来た。今では多人数の会へ出ても、不意に人の頭をなぐったり、毒づいたりしようとするところの、衝動的な強迫観念に悩まされることが稀れになった。したがって人との応接が楽になり、朗らかな気持で談笑することが出来てきた。