후리가나로 읽는 일본 고전
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ひかりあういのち
光り合ういのち
倉田 百三
倉田 百三의 光り合ういのち(ひかりあういのち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 130,439자 · 263화면
この子はそれでいて感情家で、綺麗な声を持っていた。唱うことが好きであった。同級生と喧嘩してよく泣かせたがどうしたわけか、私とは仲がよかった。時々角力をとったが敵わなかった。兄や姉のお蔭でインテリで、ハイカラな鞄など肩にかけてやって来た。いたずらして先生に引きずり出されても、地だんだ踏んで頑張っていた姿が目に残っている。
が、この少年は小学校を出て後、軍楽隊を志願して海軍に入り、軍艦に乗り組んで、方々の外国の港などへも行った。そして熱心なクリスチャンになった。
至る所の港から私に絵葉書をよこした。小さな拙い字で一杯通信文を書いて。それは艦上で信仰のために迫害されているということ、しかし幾ら迫害されても、主を信ずることは止めないというのであった。
が思想の変転でアンチ、キリストになっていた私は、それを気障と感じて、一度も返信したことはなかった。それでも少しも怒らず、いつまでも絵葉書をくれた。今になって考えると、藤久君が外国の港の艦上で昔の私のことを思い出してくれて、たとい半分は自分の心遣りであったにしろ、異境の孤独の心を寄せてよこしたのに、どうしてそれに応えなかったのであろう。