일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

いりえのほとり

入江のほとり

正宗 白鳥

正宗 白鳥의 入江のほとり(いりえのほとり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 25,430자 · 50화면

아오조라 문고

「そりゃ惜いね。学校へ寄附しとけば植物学の教授に役に立つのだろう」

「名が分らんから教える時には役に立ちません。私にだけにしか誰にも分らんでしょう」辰男は雑草でも木の葉でも手あたりしだいに採集して、でたらめな名前をつけていたのだった。

「それで満足できるかね。世間で極めた名前を知らずに集めてばかりいても楽みになるのかい」

「へえ。あの時分は楽みにしとったんでしょう」

今夜はなぜだか珍らしくテキパキと話すのを聞いていると、栄一は弟の辰男を、永年家族が極めているような低能児とも変人とも思われない気がした。が、顔を見ると、光のない鈍い眼、小鼻の広い平たい鼻、硬そうな黒い皮膚がどうしても愚かものらしく彼れを見させた。他人から慈愛を寄せられそうな潤みや光は、身体のどこにも持っていない。

「何か望みや不平があるのなら明ら様に言ったらいいじゃないか。おれが立つ前に聞いといたら、多少お前のためになるようなことがあるかもしれないぜ」と、栄一は優しく訊いて弟の心の底を索ろうとしたが、

「そんなことは他人に言うたってしかたがありません」と、辰男は冷かに答えた。押返して訊いても執念く口を噤んで、よそ目には意地悪く見えるような表情を口端に漂わせた。