후리가나로 읽는 일본 고전
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やつがたけのまじん
八ヶ嶽の魔神
国枝 史郎
国枝 史郎의 八ヶ嶽の魔神(やつがたけのまじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 160,664자 · 323화면
刀は町人の首を切った。ヒーッと町人が悲鳴を上げた。
「しまった!」と武士は刀を引いた。
その時笛の音が帰って来た。塀の口から白い蛇が、荒れ狂って飛び込んで来た。手近の武士へ飛びかかった。
「ワッ」
と武士は悲鳴を上げた。ヨロヨロと塀へもたれかかった。白蛇も精力が尽きたと見え、体を延ばして動かなくなった。
ガックリ武士は首を垂れた。前のめりに地に斃れた。
町人と武士、そうして白蛇、三つの死骸を月が照らした。
不意に女の笑い声がした。
「多四郎! 多四郎! 思い知ったか! 妾の怨みだ! 妾の怨みだ!」
葉之助は四辺を見廻した。女の姿は見えなかった。だが声は繰り返した。
「猪太郎! 猪太郎! よくおやりだ! お礼を云うよ、お母さんからね」
声はそのまま止んでしまった。
気が附いて葉之助は腕を捲くった。二の腕に出来ていた二十枚の歯形――人面疽が消えていた。
屋敷の中が騒がしくなった。人の走って来る気勢がした。
葉之助は塀へ手を掛けた。身を翻すと塀を越した。
広場を横切って町の方へ走った。
と、誰かと衝突した。
「これは失礼」「これは失礼」
云い合い顔を隙かして見た。