일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いちょう

公孫樹

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 公孫樹(いちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,764자 · 20화면

아오조라 문고

そして公孫樹は、枝をすっかり切り落され、全部藁包みにされて、庭の隅に淋しくぽつりと立っていた。植木屋も助かるかどうか分らないと云っていた。でも父は確信があるらしく、垣根の修繕の時にも、公孫樹に障らないようにと頼んでいた。

その父自身がまた、当時は誰も気付かなかったが、頭をひどく柱にぶっつけて、それから一種の神経衰弱みたいになっていた。あれほど沈着だった父が、どうして頭を打っつけたのか、皆の者は不審に思ったし、父自身でも不思議だと云っていた。がそのために頭が悪くなって、冬の間中ぶらぶらしていた。

翌年の春、或る晩僕は読書に疲れて、室の窓からぼんやり外を眺めてみた。淡い月の光が、空に浮んでる雲の肌に流れて、静かな爽かな晩だった。で一寸庭にでも出たくなって、座敷の縁側の方へやってゆくと、そこの雨戸が一枚半分ばかり開いていた。不思議に思って、そっと覗いて見ると、月の光がぼんやり落ちている庭の植込の向うの、藁包みの公孫樹の根本に、老人がしょんぼり立っている。それがよく見ると父だった。ひどく老けた姿で、背も少し前屈みになっていた。するうちに、父は着物の前をはだけた様子で、いきなり公孫樹の根本にしゃーと小便をひっかけ始めた。