후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
めいどこうしんきょく
冥土行進曲
夢野 久作
夢野 久作의 冥土行進曲(めいどこうしんきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,807자 · 50화면
手鏡に写してみるとどうみても一流の芸術家だ。
往来へ出ると同時に私は直ぐ横の煙草屋の飾窓の前に立った。その飾窓の横側に斜に嵌め込んである鏡を覗いて今一度私の変装姿を印象すべく……。
ところが、その中に私は自分の姿を認める前に驚くべきものを発見してしまった。すぐ私の背後に立止まって凝っと覗いているサラリーマンらしい中年紳士の肩越しに、銀座の往来の断面が三分の二ほど映っている。この往来を電車と並行して来る美事な旧式パッカードの箱自動車の中に並んでいる――燕尾服の紳士と夫人らしい夜会服、それがソックリ伯父と玉兎女史に見えたのだ。
私は銀座の真中で幽霊に会った気持になった。急にタマラナク恐ろしくなって脱兎のように電車道へ出た。
「危いッ!」
と車掌が怒鳴るのも聞かずに走って来た電車に飛乗った。尾張町に来ると又飛降りた。
そのまま何気なく築地の八方館に帰ろうと思って木挽橋の袂まで来たが、河向うを見るとハッと立停まった。河向うの八方館の入口から出て来たばかりの二三人の警官が、河岸に立って左右をキョロキョロと見まわしている。ああ、私の正体がその筋から看破されているばかりでない、宿屋まで突止められているとは、何という機敏さであろう。