후리가나로 읽는 일본 고전
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はつたびのだいぼさつれんれい
初旅の大菩薩連嶺
木暮 理太郎
木暮 理太郎의 初旅の大菩薩連嶺(はつたびのだいぼさつれんれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 9,508자 · 19화면
時々オーイと呼びながら二十分以上も待っていた。初は返事が左の谷の近くで聞えて、木立の間から人影も見えたが、終には遠く且つ気のせいか前方から聞えて来るようだ。二人は左の谷を下って先へ出たのであろう。よし迷ったにした所で二人連れだから心配はない。もう間もなく暮れるというに、不案内の道の途中で暗くなっては困ると思ったので、それからは大急ぎで一散に駈け下りた。長い道は行けども行けども尽きない。其中に真暗な宵闇に包まれて足の進みが鈍る。地図に従えば最早尾根の左側へ下ってもいい筈であるのに、道は反って右へ右へとそれるようで、いつか河の岸へ出た。闇に透すと水面がほの白く光っている、流に手を入れて右の方が上流であることを知った。日川に相違ない。河床は平だから深いこともあるまいと、足探りに徒渉して対岸に渡り、附近を物色すると踏み固められた道跡らしいものがある。それを辿って行くと急に尾根へ登り出す、これは嵯峨塩道ではないらしい。然しこの闇では如何にもならない。「此処に野宿しよう」と独語して、風をよけた木蔭の窪い沙地に、附近の流木を山のように積み上げて、大きな焚火を作り、外套にくるまって横になった。