후리가나로 읽는 일본 고전
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しせい
刺青
谷崎 潤一郎
谷崎 潤一郎의 刺青(しせい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,651자 · 12화면
と、娘は鬱金の風呂敷をほどいて、中から岩井杜若の似顔畫のたとうに包まれた女羽織と、一通の手紙とを取り出した。
其の手紙には羽織のことをくれ/″\も頼んだ末に、使の娘は近々に私の妹分として御座敷へ出る筈故、私の事も忘れずに、この娘も引き立てゝやって下さいと認めてあった。
「どうも見覚えのない顔だと思ったが、それじゃお前は此の頃此方へ来なすったのか」
こう云って清吉は、しげ/\と娘の姿を見守った。年頃は漸う十六か七かと思われたが、その娘の顔は、不思議にも長い月日を色里に暮らして、幾十人の男の魂を弄んだ年増のように物凄く整って居た。それは国中の罪と財との流れ込む都の中で、何十年の昔から生き代り死に代ったみめ麗しい多くの男女の、夢の数々から生れ出づべき器量であった。
「お前は去年の六月ごろ、平清から駕籠で帰ったことがあろうがな」
こう訊ねながら、清吉は娘を縁へかけさせて、備後表の台に乗った巧緻な素足を仔細に眺めた。
「えゝ、あの時分なら、まだお父さんが生きて居たから、平清へもたび/\まいりましたのさ」
と、娘は奇妙な質問に笑って答えた。
「丁度これで足かけ五年、己はお前を待って居た。