일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

けんきょう

剣侠

国枝 史郎

国枝 史郎의 剣侠(けんきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,961자 · 310화면

아오조라 문고

「…………」

「一年ぶりで逢った二人だ。浪之助様がお居でになると、ただそう思って見ていただけか」

少し愚痴とは思ったが、そう云わざるを得なかった。

なるほど二人の往昔の仲は、死ぬの生きるの夫婦になろうのと、そういったような深い烈しい、燃え立つような仲ではなかった。とはいえ双方好き合い愛し合った。恋であったことには疑いなく、しかも争いをしたのでもなく、談合づくで別れたのでもなく、恋は続いていたのであった。そうだ、続いていたのであった。それだのに女は一言も云わず、別れましょうとも切れましょうとも、何とも云わずに姿を消し、今日迄消息しなかったのである。さて、ところで、今逢った。と、そのような冷淡なのである。

愚痴も厭味も浪之助としては、云い出さないではいられないではないか。

で、そう云って睨むように見詰めた。

「それにさ、いかに心持が、わしから冷やかになっているにしても、坐れとぐらい何故云ってくれぬ」

いかさま浪之助はまだ立っていた。

これには源女も済まなく思ったか、

「どうぞ」と云うと水玉を散らした、友禅の坐蒲団を押しやった。

坐ったが心が充たされず、尚浪之助は白い眼で、源女の顔をまじまじと見た。