후리가나로 읽는 일본 고전
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けんきょう
剣侠
国枝 史郎
国枝 史郎의 剣侠(けんきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 156,961자 · 310화면
そこでその日茶を飲みながら、それとなく退去を命じてしまった。
これが陣十郎の身にこたえた。
彼としては勝をゆずったのであるから、今後は厚遇されるであろう、そうして勝をゆずったのは、澄江が出現したからで、澄江のためにゆずったのである。だから今後はおそらく澄江も、自分に好意を持つだろうと、そんなように考えていたところ、事は全然反対となった。
そこで小人の退怨! そういう次第ならと悪心を亢ぶらせ、翌夜不意に庄右衛門を襲い、寝所でこれを切り斃し、悲鳴に驚いて出て来た澄江を、得たりとばかりに引っ抱え、これも物音に驚いて、出て来た主水をあしらいあしらい、戸外へ走り出て遁れようとした。
と、意外な助太刀が出た。
秋山要介や浪之助であった。
そこで澄江を手放したあげく、身を持て遁れ行方不明となった。
こうなって見れば主水としては、なすべき事は一つしかなかった。
敵討!
そう、これだけであった。
父の葬式を出してしまうと、すぐに敵討のお許しを乞うた。
「よく仕れ」と闊達豪放の主君、榊原式部少輔様は早速に許し、浪人中も特別を以て、庄右衛門従来の知行高を、主水に取らせるという有難き御諚、首尾よく本望遂げた上は、家督相続知行安堵という添言葉さえ賜った。