후리가나로 읽는 일본 고전
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すけごろうよざい
助五郎余罪
牧 逸馬
牧 逸馬의 助五郎余罪(すけごろうよざい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,407자 · 15화면
又七師匠はどちらかと言えば小柄な方だけれど、とも角大人の人間をああ軽々と抛り出したところから見ると、曲者は非常な大力でことによると、お狐さんの仕業ではあるまいか――そう言えば横丁の稲荷の前で、一度師匠が酔っぱらって小便をしたことがある。が、多くの世の名人上手がそうであるように、師匠も芸にかけては恐しく傲岸で、人を人とも思わず、時には意地の悪い、眼に余るような仕打ちもあったそうだから、そこらから案外他人の恨みを買ったのではないかとも思われる。何しろ、四二の厄だから――。
助五郎を刑事とでも思ったものか、若い衆はこうべらべら饒舌り立てた。
助五郎は面白くなった。そうして刑事になった気で歩き出した。助五郎は江戸っ児だ。寄席の飯を食って来ている。刑事に化けるくらいの茶気と器用さは何時でも持ち合わせている。
三
「師匠、在宅かえ? 署の者だ」
艶拭きのかかった上框へ、助五郎は気易に腰をかけて、縁日物の煙草入れの鞘をぽうんと抜く。
「あの、署の方と仰言いますと――刑事さんで、まあ、このお暑いのに――」
一眼で前身の判る又七女房おろくが、楽屋模様の中形の前を繕いながら、老刑事助五郎へ煙草盆を斜めに押しやる。