후리가나로 읽는 일본 고전
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
佐々木 邦의 勝ち運負け運(かちうんまけうん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,262자 · 243화면
「それは然う書かないと読む方で張合がない。別に金のかゝることでもないから、大抵なら美人にして、読者を喜ばせる。そこが作者の手腕というものだ。夜ならお月さまを出す。別に金がかゝるんじゃない。真の刷毛序にやるんだから、人によっては、夜の景色となると毎晩でも満月を出す」
「それじゃ私、好く書いていたゞいても、一向有難くありませんわ」
「お前の方は本当さ」
「自由自在のものですわね」
「そんな皮肉なことを言いなさんな。誠心誠意で書くから、割引の相談に応じておくれ」
「豊子さんの御縁談が始まったと聞いて、主人公が御本を取り落すところがありますが、あの辺も誠心誠意?」
「あれは劇的効果を強めるだけで、決して事実じゃない」
「床の間がグル/\廻ったってとこもありますわね」
「うむ」
「本当にヨロ/\なすって?」
と妻は尚お油を取る気だった。僕は一々下から出ることを忘れなかった。結局、弱きものは女だ。歎願が利く。僕は慰藉料五百円但し原稿料より支弁ということに値切った。斯うして置けば、自給自足が利く上に、原稿が売れなかった場合は堪忍して貰える。五百部限定出版なぞということになると、どうせ自暴だから豪華版で行く。