후리가나로 읽는 일본 고전
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
佐々木 邦의 勝ち運負け運(かちうんまけうん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 119,262자 · 243화면
「よし。念晴らしに今日家へ帰ってから見せてやる」
「それにも及ばない。度々主張するんだから本当だろう」
と僕は認めてやった。しかし菊太郎君は僕に本を見せなかった。見せたかも知れないが、今はもう何年も前のことだから、忘れてしまった。兎に角、菊太郎君は乃木将軍の伝を頻りに言訳に使って、もう一方精神修養を心掛けていることを主張した。それが事実だったかどうかは未だに疑問として僕の頭の中に残っている。
坂を下りると間もなく久子さんの家だった。左側か右側か、それは言わない。
「主人のことは御存分で結構ですけれど、私と里の方は何分お手軟かに」
と久子さんから妻を通して依頼があった。
「こゝだよ、君」
と菊太郎君が門前に立ち止った。
「ふうむ。重役というから、もっと堂々たる構えだと思った」
「これぐらいで仕合せだ。堂々としていたら、手に負えない」
「うむ。余り豪くない方がいい。これでも三百坪ぐらいあるだろう」
「もっと広いよ。後ろが庭になっている。彼方から廻って見ようか?」
「よせ/\。泥棒の下見だと思われちゃ大変だ」
「犬が飼ってあるよ。テリヤーだ。いつか久子さんがつれて歩いていた。