후리가나로 읽는 일본 고전
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きたのくにのはなし
北の国のはなし
小川 未明
小川 未明의 北の国のはなし(きたのくにのはなし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 2,920자 · 6화면
これが夏か、春か、秋のことであったら、なんでもないこと、自分はたのしんで釣りをするだろう。ただ、いま時分のような冬であっては、どうすることもできない。しかし、できないことをするからこそ、そんなにほうびももらわれるのだと考えましたから、
「そんなら、釣りに出かけてきます。」と、下男は申しました。
「一匹でも釣れたら帰ってこい。釣れなければ帰ってきてはならぬぞ。」と、主人はいいました。
下男は、いいつけをきいて家を出かけました。その前に、彼は、いまごろどこをほってもみみずの見つからないことを知っていましたから、飯粒を餌にして釣る考えで、自分の食べる握り飯をその分に大きく造って持ってゆきました。
小川は、みんな雪にうずまっていました。また池にもいっぱい雪が積もっていて、どこが田やら、圃やら、また流れであるやらわからなかったほどであります。それに、寒さは強くて、水が凍っていました。
下男は、寒い風に吹かれながら、あちら、こちらをさまよっていましたが、やっと一筋の川らしいところに出ましたので、雪を分けて、わずかばかり現れている流れの上に糸を垂れていました。
「どうか、早く釣れるように。