후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうごねん
十五年
山本 実彦
山本 実彦의 十五年(じゅうごねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,158자 · 17화면
このとき一ばん困るのは読書子でなければならぬ。そこで金のあるもののところへだんだんすべての書籍が集められてしまう。そういうことになったら特権階級ばかりが、知識の独占者になって、それ以外の人びとは読みたい本も手に入るることはできない。というので、これには円本をやるよりほかに行く道がない。円本をやるとすればどこに第一着に手をつくべきかを協議したところ、それは明治から大正までの文学の大集成がよかろうというので『現代日本文学全集』が生るるに至ったのであった。そしてそれを大正十五年十一月発表するに至った。
何分、一冊に集録さるる枚数が二千枚内外であったので、市価十円のものが一円で買えるというので、出版界はひっくり返るように驚いた。そしてこの壮挙が発表さるると共に、毎日毎日全国からは感激の手紙や端書が幾百通も、幾千通も来るという状態であった。
我が社は、そのとき、経済状態は行き詰まっていた。この全集の成敗は我が社にとりて重要に影響してくる。そこで全社員は二週間も、着のみ着のままで芝愛宕下一丁目の元の改造社に籠城したのであった。妻子のあるものも、帰宅しない夜が多くあるという悲壮な決意のもとにかかった。