후리가나로 읽는 일본 고전
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じゅうはちじょうおつ
十八条乙
山本 周五郎
山本 周五郎의 十八条乙(じゅうはちじょうおつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 13,127자 · 26화면
あやの里である安田から、なにか援助とかちからづけがあっていい筈だ。公式には往来も文通も禁じられているが、そうするつもりがあれば意志を通ずる方法がないわけではない。ことに、伊原友三郎の実母は安田家の出であり、当主の又次郎は伊原と従兄弟なのだ。自分の従兄弟に責任のあることだから、そのためにでもなにかつぐないをする気になるのが当然である。庄兵衛がそう思っていることは、あやにもおよそ察しがついた。里の長兄が事なかれ主義の、ひどく気の小さい人柄であることを、あやはよく知っていた。友三郎の生家である原田、養家である伊原、両家はもちろん罰せられているだろう。したがって、へたになにかすれば安田にも累が及ぶ、そう考えて息をひそめているに違いない。あやにはそれが眼に見えるように思い、けれども口にだしては云えないため、良人に対して絶えずひけめを感ずるのであった。
その年の十一月に、母親たえが急死した。或る朝、いつまでも起きるようすがないので、あやが寝間へみにいったら、仰向きに寝たまま死んでいたのである。平穏な顔で、苦しんだようすはまったくないし、夜具をのけてみると、寝衣の裾も乱れてはいなかった。