일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

じゅうしまつ

十姉妹

山本 勝治

山本 勝治의 十姉妹(じゅうしまつ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,110자 · 20화면

아오조라 문고

巣立った雛は飛ぶ様に売れて、親鳥の代価は完全に償われ、後は全くお伽話の様に金の卵を産むに等しかった。憑かれた様な流行力は、何の変哲もなく、只日本人の如く多産であると云うだけのこの鳥に、「白」だとか「背残り」だとか「チョボ一」だとかまるで骨董の様な種別を創造し、価値の上には相場の様な変動を生みつけた。需供の関係等は悪宣伝と浮気な流行心理の後ろに霞み去り、「飼鳥」と云う純粋な愛鳥心等も病的な流行の前に死滅し、そこには唯、露骨な殖金の一念ばかりがはびこった。にわかの小烏屋が相継いで出来、遊人は忽ち役者の様に小鳥ブローカーとなり澄し、連日の小鳥の市で席貸するお寺には、厄病時の様に金が落ちた。事実、この流行力が存続する限り損失者は殆んど例外で、十姉妹はインチキ骰子同様だった。

「阿呆奴、今に暴落が来るぞ」と嘲笑していた人達が、何時の間にか悪夢の捕虜になってぞくぞく渦に巻きこまれた。旱りで、田に旧い餅の様な亀裂が出来初める頃には、地道な百姓達までが鳥籠を造り出した。それは全く異様であった。行逢った人達は、天気の挨拶より旱りの噂より先に十姉妹の話だった。それは唯、不景気の病的な反動だとだけでとり澄ましていられなかった。