일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ちはやかんのめいろ

千早館の迷路

海野 十三

海野 十三의 千早館の迷路(ちはやかんのめいろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,829자 · 50화면

아오조라 문고

そのうえいうべき別の言葉を互いに持合わさなかったからである。

が、二人が黙してから間もなく、帆村は愕きの表情になって、突然口を切った。

「あ、気のせいだろうか。地鳴りがしたようだが……。春部さん、あなたは今、地鳴りを聞きませんでしたか、地鳴りでなければ、エンジンの唸りを……」

「なんだか聞えましたね。でも、わたくしは奏楽だと思いました」

カズ子は眉をあげて帆村の顔を見上げた。

「奏楽ですって……。はてな、もうなにも音がしないようだ。ふしぎだな」

「わたくしにも、もう聞えません」

「さっきは確かに音がしたんだ。どういうわけだろうか」

二人は気味わるさに、背筋に水を浴びたように感じた。

もしもこのとき、二人が千早館の表側に立っていたとしたら、彼らは意外の収穫を得たであろうに……。それは二人の不運だった。

だから、それからしばらく経って二人が本館の正面へ廻ったときには、或る事はもう終っていて、何の異常も存しなかった。二人はそこで一先ずここを去ることにして、元の塀の崩れたところから外へ出た。

「あれをごらんなさい」と帆村が洋杖をあげて、裏口に近い塀の傍に立っている電柱を指した。