후리가나로 읽는 일본 고전
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ちはやかんのめいろ
千早館の迷路
海野 十三
海野 十三의 千早館の迷路(ちはやかんのめいろ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,829자 · 50화면
だから彼としては、千早館の入口を見付けた今、急いで千早館へ駈付けたい気持であった。しかし春部の思いつめた顔を見ると、池の方を後廻しにともいえなくなって、帆村は遂に、池を先に調べることにした。
「先生。ほら、あの水面に、まだいくつも浮いていますのよ。お分りになります」
春部は、さっき使った竹竿を再び手にして水面を指す。なるほど、こまかく千切った布片のようなものが浮いている。
(もしあれが、本当に田川の服の裏地だったとしたら、どういうことになるのか)
帆村は、それが極めて稀な場合だと思いながらも、考えてみないでいられなかった。そのとき春部はその布片を更に採取するために竹竿を身構えた。
「あ、お待ちなさい」
帆村が突然大きな声を発した。春部は愕いて帆村の方を振返った。
「……よくごらんなさい。あそこを。あなたのいった布片は、静かに池の底から浮き上がって来るのですよ。よく見てごらんなさい」
なるほど帆村のいうとおりだった。毛のような黒いやつが、灰白色の水の中から静かに水面へ浮び上って来て、やがて静止するのであった。春部の愕きは大きかった。
「見えますわ。でも、どうしてでしょうか。