일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はんのすけしゅうげん

半之助祝言

山本 周五郎

山本 周五郎의 半之助祝言(はんのすけしゅうげん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 21,997자 · 44화면

아오조라 문고

そこへ笙子嬢がはいって来た、しずしずとはいって来て縁側へぴたりと坐って、

「お父さま、拝見いたします」

と審判官のような声で云った。

半之助などには眼もくれない、おそろしくつんとして、しかも相当に挑戦的な姿勢で、そうして冷やかに、じっと盤面を睨んだ。……彼女は碁が上手だという、父親でさえしばしば負けこむそうである。彼女がいま観戦に現われたのは、父親から半之助の腕前を聞いて、愚弄するこんたんだということは明らかだ。

「お父さま、これは囲碁でございますか」

はたして彼女は攻撃の矢を放った。

「それともなにかほかの競技でございますか」

「どうしてまたそんなことを訊く、囲碁に定っているではないか」

「まあこれがですか」嬢は軽侮に耐えないといったふうに笑った。

「――これが囲碁、……まあ珍しい、こんな妙な布石を拝見するのは初めてでございますわ」

「それはおれのせいじゃない」

図書助はこう突っぱねた。令嬢はそれはもちろんというふうに微笑し、さらに次の攻撃に移ろうとした。そのとき半之助が沈黙をやぶって、甚だ明朗に饒舌りだした。

「この碁盤を見ると思いだすんですが、城下町の道路改修をよく断行なすったですな、あれは実にすばらしい」