후리가나로 읽는 일본 고전
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みなみさんのこいびと
南さんの恋人
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 南さんの恋人(みなみさんのこいびと)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,630자 · 36화면
二
おれは山根さんの様子を見にいった。
おれの頭には、南さんと山根さんとの間の先夜の滑稽な場面が浮んでいた。おれはこの二人の童話めいたものを組立てておいたのだが、それがどうやら失敗に終ったらしい。どうもおれの腑におちないことが沢山あるようだ。――南さんの細君が死んでから、細君の伯母さんの山根さんが、南さんのところにやってきて、七つになる子供正夫の世話から、家事万端の面倒をみることになった。伯母さんといっても、まだ四十歳の未亡人で、金があって孤独で閑で、ぼんやり日を暮してた人だから、丁度適役だった。南さんが再婚するまで、とそういうつもりらしかった。南さんは三十七歳で、妻の死後ひどく憂鬱に沈んで、酒をのみ廻っていた。そして別にどうというわけがあってのことではなく、どちらからどうしたということもなく、南さんと山根さんとがへんな仲になった。でも山根さんの様子は少しも変らなかった。一人の女中を指図して、家事一切を厳格に仕切り、正夫を愛した。起床や食事や就寝の時間、お惣菜の種類、衣類の始末、洗濯の仕方、家具の配置、正夫の勉強――来年から小学校にあがるというので少しずつ文字を習わせていたのだ――交際の範囲及び程度、凡てのことが規矩整然と行われた。