후리가나로 읽는 일본 고전
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なんきんむしさつじんじけん
南京虫殺人事件
坂口 安吾의 南京虫殺人事件(なんきんむしさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,660자 · 26화면
奈々子にこう云われては、それ以上居るわけにもいかないので、観察も途中で切りあげて退出せざるを得なかった。
「どうも奇妙な組合せだ。内輪の親しい同志だと云ったが、そうらしくない様子だった。あのボストンバッグの中身は何だろう? なんとなく、気にかかるな」
波川巡査は当年四十五というウダツのあがらぬ名物男。かねがね叩きこまれていた第六感という奴をヒョイと思いだして、
「そうだ。これが第六感という奴だぞ」
一町ほど先の雑貨屋の露地をまがると、波川巡査の自宅だ。帰宅したら一風呂あびて夕食をたのしみに家路をたどってきたところだが、それどころじゃない。よし、変装して追跡だ、と大急ぎでわが家へとびこんだ。
「セビロとオーバーを至急だしてくれ。夕食の仕度は後廻しだ。オイ、百合子、お前も外出の仕度をしろ。変な奴をつけるのだ」
波川の娘百合子も婦警であった。ちょうど非番で家に居たから、洋装させて、同じ事務所の社員男女が会社をひけて帰宅の途中というアベック姿。大急ぎで取って返すと、奈々子の家には幸い二人がまだ居るらしい様子。犬がウーウー唸りつづけている。どうやら二人は上りこんだらしい。