후리가나로 읽는 일본 고전
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なんとうたん
南島譚
中島 敦의 南島譚(なんとうたん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,935자 · 18화면
と。嗄れた声でそれを言う態度が如何にも哀願的で、又瀕死の老人といった印象を与えたので、私も其の莫迦げた依頼を引受けない訳に行かなかった。
院長の所へ行って話して見ると、あれはもう喉頭癌とか喉頭結核とかで(どちらだか今は忘れた)到底助かる見込は無いのだから、レンゲの所へ行くなり何なり、もう本人の好きなようにさせた方がよかろうという。
院長の許しがあった旨を翌日マルクープ老人に伝えてやると、ひどく彼は喜んだ様子であった。聞きとりにくい声で繰返し繰返し礼を述べ、曾て私がどんな多額の金をやった時にも見せなかった程幾度も幾度も頭を下げた。何故こんな詰まらない事をこんなに有難がるのか、却って此方が面喰って了った位である。
その後暫く私はマルクープの消息を聞かなかった。
三月ばかりも経った頃であったろうか。見たことのない土民青年が一人、私を訪ねて来た。マルクープに頼まれて来たものだと言い、手に提げた椰子の葉のバスケットを私の前に差出した。椰子の葉の粗い編目の間から、一羽の牝が首を出してククーと鳴いた。此のを届けるように頼まれたのだという。マルクープは其の後どうしている? と問えば、十日ばかり前に死にましたという返事である。