일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

なんぽうゆうしん

南方郵信

中村 地平

中村 地平의 南方郵信(なんぽうゆうしん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 20,899자 · 42화면

아오조라 문고

六やんは旦那に近づいてくると、ひげだらけの顔いっぱいで笑いながら、古い、破れかかった麦稈帽子を脱いで、挨拶した。そして、なにか重大な話でもあるらしく、馬の手綱を欄干にしばりつけた。

「旦那さん……」

六やんは汗の匂いがぷんぷんするシャツ一枚の体を無遠慮に近づけてくると、まるで耳うちでもするような恰好でひっそりと切りだしてきた。

「お浜にお手がつきましたげなな……」

まぶしい川面の照り返しのなかに、筏がゆるやかに流れてくだるのを旦那は呆んやり眺めおろしていたが、びっくりしたように六やんの顔をふり返った。

「そりゃ、なんのことじゃ」

愚鈍そうに相変らず六やんは、にやにや笑っている。

「お浜がはらんどりますが……。旦那さんがええことなさった、という噂で」

言葉の意味がわかると、旦那は顔いろを変えた。怒りのために体が震えるくらいであった。旦那は「紳士」としてのたしなみを忘れて、六やんに暴力をふるいかねない剣幕を示し、両の拳をしっかり握りしめた。

しかし、旦那は唇をけいれんさしたまま、なんにも言わなかった。そして、呆気にとられている六やんを残したまま、すたすた自分の家へむかって歩きだした。