후리가나로 읽는 일본 고전
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なんきょくのかいじ
南極の怪事
押川 春浪
押川 春浪의 南極の怪事(なんきょくのかいじ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 16,508자 · 33화면
ゆえならん、その寒さの増すにしたがい、余はかたわらに、積まれたる毛布を取って、十分に一枚、九分に一枚、八分に一枚、ついには三分間に一枚ずつ重ね、数十枚の毛布を着尽したり、今は着るべきものもあらず、身はさながら毛布の山に包まれしがごとく、身動きも出来ずなったれど、寒さはなおやまず、いな、以前よりも激しき速度をもって増し来る、肉もちぎれるようなり、骨も凍るようなり、オオこの寒さをいかにして忍ばんと、余は堪えがたき苦痛に、狂うがごとくそのへんを走り回りしが、足はいま中部船底より船首船尾に至らんとせし一刹那なり、あたかも全船砕くるごとき響きとともに、船は急に停止せり、続いてビリビリと船の何物にか乗りあぐる音、波の甲板に打ちあぐる音、風の檣と闘う音、悽愴とも何んとも云うべからず、余は恐怖のために一時気絶せんとせしが、かくてあるべきにあらず、船の震動ようやく収まりし時、恐る恐る船底より甲板に這い出でて見れば、こはそもいかにこはいかに、前面に天をおおうがごとく聳立つは一大氷山なり、余の乗れる船はついに地球の果に達し、今しもこの一大氷山の一角に乗りあげしなり、万事休す! 余は思わず甲板上に身を投げて慟哭せり、されど泣けばとていかでかこの悲境より免るるをえん、しばらくたって余はふたたび甲板上に立ちあがりしに、今