후리가나로 읽는 일본 고전
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なんきょくき
南極記
久生 十蘭
久生 十蘭의 南極記(なんきょくき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,753자 · 35화면
従って、その地点が高ければ高いほど、いよいよ領域が広くなる勘定なのである。この地方はスコット隊の通ったベアドモア氷河の線からも、アムンゼン隊の通ったベアドモア・ハイベルグ氷河の線からも、はるか西の方に外れている。ここに内陸の氷原が形成されて以来、かつてただの一度も、獣類にも人間にも汚されたことのない前人未踏の土地だと思っていたので、この上を飛ぶことに、先占という斬新な喜びが感じられたが、こういうぬきさしのならぬ証拠を見せつけられると、この往復飛行は、アムンゼンやスコットが到着したところを、空から見てみるということのほか、たいして意味のないものになってしまった。
まったく、なんという民族なんだろう。この二十年ほどの間、独逸のドリガルスキーも、諾威のボルヒグレヴィンクも、瑞典のノルデンショルトも、英国のブルースも、仏蘭西のシャルコーも、辛酸による研磨と、ひたむきな苦労を重ねながら、八十度圏を望んでひしめきあったが、七十七度からせいぜい七十八度五十分ぐらいのところで、恨みをのんで引退ってしまった。八十度〇五分へ入りこんだというのは、それだけでも世界的な事件だというのに、日本の探検隊は、照れ臭そうに眼を伏せながら、「お羞しいようなことで」