후리가나로 읽는 일본 고전
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なんきょくき
南極記
久生 十蘭
久生 十蘭의 南極記(なんきょくき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,753자 · 35화면
八十度圏は、おおよそそういったところなんだろう。それはわかったが、極地点ではどんなことがはじまるんだろう。アムンゼンの南極探検の報告書には、「われわれは目的地点に到着せり、行旅は終った」とそれだけしか書いていないが、ノルゲ号の北極横断で、八十八度附近で濃霧に出逢ったとき、未知の「極」に近づく不安と恐怖を、正直に語っている。「わずか数年前まで、北極地帯には、ひょっとすると空気がないのではないかと、一部の人々に考えられていたが、そういった恐怖が心臓を強く締めつけた。もしかすると、知らないうちに北極の頂点を過ぎ、深い霧に巻かれながら、誰も知らない向う側の神秘的な北極地帯へ……二度と文明に接しえないような、恐ろしい、奇怪な旅にのぼるのではなかろうか? そしてまた、真実そんな破目になるような気がしたし、いうにいえぬ深刻な不安に喘いだ……」
スコットの探検隊はアムンゼンより三十三日遅れて南極の極点に到着し、八十八度五十分のところでアムンゼン隊の橇の跡を見つけた。その日の日記――
「諾威の連中に先んじられた。最初に南極点に到着した栄誉は、彼等のものである! ああ、なんという失望! 忠実な同僚にすまない。