후리가나로 읽는 일본 고전
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なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
国枝 史郎의 南蛮秘話森右近丸(なんばんひわもりうこんまる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,869자 · 112화면
だがどうしてその女が、こんな寂しい森の奥に、一人で住んでいるのだろう? まったく寂しい森である。巨木が矗々と聳えている。枝葉がこんもりと繁っている。非常に大きな苔むした岩や、自然に倒れた腐木などが、森のあちこちに転がっている。
女の坐っている後方にあたって、一点の燈火がともっている。ぼっとその辺りが明るんで見える。何でもなかった、燈明なのであった。そこに一宇の社があり、そこの神殿に燈されている、それは一基の燈明なのであった。
何という古風な社だろう! その様式は神明造、千木が左右に付いている。正面中央に階段がある。その階段を蔽うようにして、檜皮葺の家根が下っている。すなわち平入の様式である。社の大いさ三間二面、廻廊があって勾欄が付き、床が高く上っている我等が祖先大和民族の、最古の様式の社なのである。
社に添って家がある。おおかた似たような様式である。やはり階段がついている。その正面に扉がある。出入口に相違ない。勾欄を巡らした廻廊が、家の周囲を囲繞いている。これは恐らく社務所なのだろう。
月がそれらを照らしている。で、一切の建物が、紗布に包まれているようである。