후리가나로 읽는 일본 고전
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なんばんひわもりうこんまる
南蛮秘話森右近丸
国枝 史郎
国枝 史郎의 南蛮秘話森右近丸(なんばんひわもりうこんまる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 55,869자 · 112화면
「もう間もなく遣って来よう! 私達の住居の秘密境、処女造庭境の入口へ! 乳母!」と云ったが威厳がある。「お呼びお呼び、家来達を!」
「はい」と云うと老女の浮木は逞しい声で呼ばわった。「姫君お呼びでございますぞ! 方々お集りなさるよう!」
声に応じて数十人の人影が森の四方から現われた。刳袴に一刀を帯び、織人烏帽子を額へ載せ、黒の頭巾で顔を包んだ、異形の風采ではあったけれど、これこの時代の庭師なのであった。
唐姫の前方数間の手前で、膝折敷いて下坐をした。慇懃を極めた態度である。
唐姫はスッと見廻したが、
「銅兵衛、銅兵衛」と声をかけた。
「は」と答えると一人の庭師が坐ったままで辞儀をした。
「大儀ではあるが衆を率い、其方造庭境の入口へ参り、潜入者を堅く防ぐよう。……四郎太、四郎太!」と声をかけた。
「は」と答えたが一人の庭師が同じく坐ったまま一礼した。
「大儀ではあるが衆を率い、同じく造庭境の入口へ参り、香具師風の男女をひっ捕らえ、ここまで連れて参るよう」
「かしこまりましてございます」こう云ったのは銅兵衛である。ヌッと立ったが仲間を見た。「いざ方々、おつづき下され!」