후리가나로 읽는 일본 고전
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らんとうばのてんにょ
卵塔場の天女
泉 鏡花
泉 鏡花의 卵塔場の天女(らんとうばのてんにょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 47,251자 · 94화면
それは腰蓑で、笠を被った、草鞋穿きの大年増が、笊に上げたのを提げて、追縋った――実は、今しがた……そこに一群、鰻、鯰、鰌、穴子などの店のごちゃごちゃした中に、鮒を活かした盤台の前へ立停まって、三傘夫人が、その大きいのを、と指さすと、ばちゃんと刎上るのを、大年増が掌に掬った時は、尾が二の腕に余って、私は鯉だとばかり思った。
「こんなのは珍らしゅうござんすぞね、奥さん、乳の出る事は鯉のようなものではのうてね、これ第一や。今夜から、流れて走るぞね。」
「質屋が駆落をしやしまいし。」
大潟で漁る名物だ、と八郎が私に云った。
「幾干なの。」
「さあ、掛値は言わんぞね。これで……さあ――」
この掛値がまた名物だ――と八郎は話しながら、鮒は重なって泳いでいても、人ごみに傘の雨が灌ぐから、値の押合の間を、しばらく乾物屋の軒へ引込んだのであった。が、よくは分らないけれども、俳人凡兆の句の――呼返す鮒売見えぬ霰かな――の風情がある。
が、これは時雨で……買う人の姿も水際立って、そうして、反対に――一旦、値がかけ違って、内儀が足を抜いたあとを、鮒売の方が呼返して追って来たらしい。