후리가나로 읽는 일본 고전
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さんぐうがえり
参宮がえり
田中 貢太郎
田中 貢太郎의 参宮がえり(さんぐうがえり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,325자 · 15화면
仲間がおって見張をしておりますから、却てあぶのうございます、それであなたに、先ず知らした後で、お父さんに話して、伯父と兄をどうかしておいて、貴郎方を舟で逃がそうと思うております、これから舟へ往って、三人で相談しましょう、どうか騒がずにいてくださいませ」
「じっとしておるよ、じっとしておるとも、大丈夫だろうか」
忰の声は乱れていた。
「大丈夫でございますが、私も貴郎方に、伯父と兄の悪いことを知らしたからには、もう伯父や兄と顔を逢わせることができません、どうかその時は、私を助けてくださいませ」
「助けるとも、お前さんの世話をきっとするよ、私は豊橋の山村と云う者じゃ、もし逃がしてくれたらどんなお礼でもするよ」
「とにかく、これから舟へ往って、貴郎のお父さんに話して、相談しましょう、こわいことはないから、騒がないようにしてくださいませ」
「良いよ、騒がないよ、では、早う往こう」
忰はもう前に立って走るように歩きだした。女は後から跟いて往った。忰はもう木の枝も石の角も区別がなかった。彼は幾度もよろよろとよろけながら崖の上へ出て橋板をよろよろと渡った。
胴の間では父親が一枚の蒲団にくるまって艫の方を枕にして眠っていた。