일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ゆうじんいっかのし

友人一家の死

松崎 天民

松崎 天民의 友人一家の死(ゆうじんいっかのし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,805자 · 14화면

아오조라 문고

僕達はこんな会話をして、別れた限りであった。その年の夏には、細君の病状が俄に進んだので、今井は一家を挙げて伊豆の伊東に転地し、秋風が吹く頃まで、そこで暮していた。長い間の事ではあるし、役所の方は休んでいたし、随分金にも困った様子であったが、当時の僕は浪人していたので、今井のために何の助けにもなる事が出来なかった。僕はそれを想う毎に、友情を表明し得なかった腑甲斐なさを、口惜しく思い、残念に思い、不本意に思って、浅からぬ罪を荷っている様な心持がして堪らなかった。

「一度、見舞に行くべきであったに、相済まぬ事をした。今井君も定めて、薄情な奴だと思っているに違いない……」

僕等夫妻は、何時もこんな話をしては、今井一家の多幸を、心の中で祈っていた。

そこへ久し振りに、今井から端書が来て、僕は初めて細君の死去を知った。「伊東で火葬にして、遺骨は故郷へ持て帰って埋葬する」との知らせもあった。「妻の骨を持て帰省した。昨日教会で葬儀を営んだ」と云う端書も来た。

腸チブスで妻を失い、悲しい経験を辿っている僕は、その通知を得て、名状し難い気持がした。

「今井も遂に、僕の仲間になった…………」