일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はんこう

反抗

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 反抗(はんこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,121자 · 282화면

아오조라 문고

それに各国の労働組合の詳細な解剖が鏤めてあった。

周平には論の当否は勿論分らなかったし、詳細な点は文章の理解さえも困難だった。ただ、財を個人もしくは個人の団体より解放するということに、一寸気を惹かされた。然しその明瞭な観念は得られなかった。

彼は書物を投げ出し、自分自身をも疊の上に投げ出した。外にはしとしと雨が降っていた。梅雨のような陰鬱な雨だった。妙に物の輪郭がぼやけて薄暗かった。そして彼はいつのまにか、写し取った吉川の日記を又読み耽っていた。それに自ら気づくと、吉川と自分とが同一人であるような怪しい心の惑いが起った。

彼は立ち上って室の中をぐるぐる歩き出した。彼女に、保子に、もう一度逢いたかった。その晴れやかな張りのある声を聞きたかった。然しこちらから訪れて行くのは憚られた。あの約束は、単なる約束として心に秘むべきもので、それに頼って図々しい行動に出てはいけないような気がした。

保子からは何の便りもなかった。彼は次第に憂鬱な絶望のうちに陥っていった。

所が、或る朝――周平が下宿へ帰ってから十日ばかりの後――保子の葉書がふいに舞い込んだ。

その朝周平は、いつもの通り遅く眼を覚した。