일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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はんこう

反抗

豊島 与志雄

豊島 与志雄의 反抗(はんこう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 140,121자 · 282화면

아오조라 문고

其処にもお清の姿は見えなかった。

広間とその横の小さな室との界目から、薄暗い狭い階段が急な角度で上っていた。それを上りつくすと、五燭らしい電灯がぼんやりともってる狭い廊下に出た。左手は疊を敷いた室で、薄汚れのした絨緞の上に餉台が一つ置いてあった。右手は天井だけ白く塗った裸壁の洋室で、一つの長椅子と二、三脚の籐椅子とが、室の割に大き過ぎる四角な卓子をとり囲んでいた。

村田と周平とは洋室の方にはいって、長椅子の上に身を投出した。そしてただ訳もなく眼を見合せた。

がーんと耳鳴りがした後にひっそりとなった時のような気持だった。村田は煙草に火をつけながら云った。

「どうだい、思ったより汚い狭苦しい室だろう。」

「いや、素朴でいいじゃないか。」

背の低い肥った女中が、酒や料理を運んできた。

「今晩井上君と二人でゆっくり話すんだから、あちらへ行ってていいよ」と村田は云った。

周平は、余計なことを云うと思ったが、さしとめるわけにもゆかなかった。自分の方から二人きりでゆっくりしようと云い出したことだった。然し、村田と二人でさし向っていた所で、別に面白いこともなかった。お清に逢うのが目的だったのだ。