후리가나로 읽는 일본 고전
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ふるきミニエチュア
古き小画
宮本 百合子
宮本 百合子의 古き小画(ふるきミニエチュア)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 70,298자 · 140화면
スーラーブの顔は著しく蒼かった。彼は、その噂をきくと、すぐ陣中に侵入者のあったことを直覚した。自分が何も知らずに眠っていたことや、その他まるで防備のなかったに等しい夜中のことを考えると、寒い恐怖が背筋を走るのを覚えた。それほど大胆な敵があったのに、自分の生命が完了されたのは寧ろ奇蹟のようにさえ思われる。彼は屍の傍に跪(ひざまず)き、細かに検べた。何のためにガワが此処迄出て来たのか、それは彼にもわからなかったが、何かで打たれたのは、耳の中に出血しているので確かであった。彼は眼敏くガワの帯革についている短剣が鞘ばかりになっているのを見出した。
彼は、兵等に命じて剣を探させた。剣は、血の曇もつかず、ガワの頭の方に落ちていた。それと一緒に、図らず一本の棍棒を草の間から拾いあげた。それが、ツランの物でないのが一目でわかった。握りに滑らないための刻がついてい、堅いつるつるした木の根っこのようなもので出来ている。それを見ると、兵等は俄に陽気に噪ぎ出した。そして、スーラーブが検べ終ると、我勝ちに受取っては珍らしそうに吟味した。或る者は片手に下げて、仔細らしく重みをはかった。