후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
兀山の眺は何時にしてもありがたいものではないが、炎天下の兀山に至っては、慥に人を熱殺するに足るものがある。この句は大名などの行列を作って行く場合であろう。その供先に兀山が見える。その赭い山肌には烈々たる驕陽が照りつけているに相違ない。これから進んでその兀山の下を通るのか、あるいはそれを越えなければならぬのか、そこまでは穿鑿するに及ばぬ。ただそこに見えているだけで、暑さの感じは十分だからである。
蕪村の「日帰りの兀山越る暑さかな」という句は、時間的に長い点で知られているだけに、この句よりは大分複雑なものを持っている。一言にしていえば、この句より平面的でないということになるかも知れぬ。日帰りに兀山を越えなければならぬ暑さは、固より格別であろうが、炎天下の行列の暑さも同情に値する。大勢の人が蹴立てて行く砂埃を想像しただけでも、何だかむせっぽい感じがして来る。
虫ぼしや掛物そよぐ笹の風 里揚
虫干でいろいろな掛物がかけてある。その掛物に庭から風が吹いて来る。「曝書風強し赤本飛んで金平怒る」などというような、えらい風ではない。日中の笹もそれによってそよぎ、掛物もまたそよぐという静な風である。