후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
白南風や風吹もどす紗の羽織 沙明
沙明というのは筑前黒崎の人である。助然がこれを訪ねて別るるに当り、沙明は船まで送って来て別を惜んだ。その時示したのがこの句で、「下のかたより青鷺のこゑ」という脇を助然がつけている。
白南風というのは近年白秋氏が歌集に名づけたりしたので、比較的人の耳目に熟しているかと思うが、黒南風と並んで梅雨中の天象の一となっている。古来いろいろな解釈があるらしいけれども、梅雨に入って吹くのをクロハエ、梅雨半に吹くのをアラハエ、梅雨晴るる頃より吹く南風をシラハエという『物類称呼』の説に従って置く。いずれにしても空の明るさを伴う梅雨時の現象であることは間違ない。
船まで送って来て別を惜む。漸く晴に向わんとする梅雨の空から来る風が、頻に紗の羽織を吹く。「吹もどす」の一語に惜別の情が含まれていることは勿論である。海の空は薄明るくなって、自ら季節の移るべきを示しているのであろう。比較的大きな光景を前にして、小さな紗の羽織を描き、陰鬱の雲を散ずべき白南風に惜別の情を寓している。「下のかたより青鷺のこゑ」という助然の脇も、折からの景物と思われる。