후리가나로 읽는 일본 고전
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こくをみる
古句を観る
柴田 宵曲
柴田 宵曲의 古句を観る(こくをみる)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 166,028자 · 333화면
そのうちに馬は前途に水あることに勘づいたと見えて、急に元気よく嘶いた。鞍上の人もホッとして馬を急がせる、という風にも解することが出来る。
しかし再案するに、この馬は鞍上の人となった場合に限る必要はない。馬を曳いて共に夏野を歩みつつあるのでもよさそうである。「水にいなゝく」という言葉も、前途に水あることを馬が直覚したというほど、特別な場合と見ないで、現在水に逢著して嬉しげに嘶いたとしても差支ない。ただこの句に必要なのは、炎天に渇し夏野に喘ぐ人と馬との間の親しい心持である。路傍の人として馬を見送る態度でさえなければ、他は爾く限定するに当らぬであろう。
夕がほにあぶせて捨る釣瓶かな 臥高
ちょっと見ると釣瓶を捨てたようであるが、如何に物資不足の世の中でないにしろ、そうやたらに釣瓶を捨てるはずがない。釣瓶の中の水を捨てたのである。
釣瓶から水を飲むような場合であろう。汲上げた水がまだ大分釣瓶に残っている。その水を井戸のほとりの夕顔に、ざぶりと浴せて捨てたというのである。一杯の水もむだに捨てず、植木の根にやるという峨山和尚の話は、結構であるに相違ないが、下手に俳句の中へ持込んだりすると、かえってその妙を発揮しなくなる。