일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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よしわらしんわ

吉原新話

泉 鏡花

泉 鏡花의 吉原新話(よしわらしんわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 37,157자 · 75화면

아오조라 문고

お種さんが、

(憚り様、どうかそこをお閉め下さいまし。)

こう言って声を懸けた。――誰か次の室の、その窓際に坐っているのが見えたんだろう。

お聞き……そうすると……壁腰、――幹事の沢岡が気にして摺退いたという、敷居外の柱の根の処で、

(な、)

と云う声だ! 私は氷を浴びたように悚然とした。

(閉い言うて、云わしゃれても、な、埒明かん。閉めれば、その跡から開けるで、やいの。)

聞くと、筋も身を引釣った、私は。日暮に谷中の坂で聞いた、と同じじゃないか。もっとも、年寄りは誰某と人を極めないと、どの声も似てはいるが。

それに、言い方が、いかにも邪慳に、意地悪く聞えたせいか、幹事が、対手は知らず、ちょっと詰るように、

(誰が明けます。)

(誰や知らん。)

(はあ、閉める障子を明ける人がありますか。)

(棺の蓋は一度じゃが、な、障子は幾度でも開けられる、閉てられるがいの。)

(可いから、閉めて下さい、夜が更けて冷えるんですから、)と幹事も不機嫌な調子で言う。

(惜きましょ。透通いて見えん事は無けれどもよ……障子越は目に雲霧じゃ、覗くにはっきりとよう見えんがいの。)

(誰か、物干から覗くんですかね。