후리가나로 읽는 일본 고전
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なごやすけっち
名古屋スケッチ
小酒井 不木
小酒井 不木의 名古屋スケッチ(なごやすけっち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,676자 · 12화면
街の両側にある柳は、初夏の頃など、眺め心地が頗るいゝ。その柳に因んで名づけられた新柳町に、前記の諸寺院の大部分がある訳だが、旧本丸から熱田まで縦走して居る本町筋との交叉点から、市の中心をなす大津町筋との交叉点までがいはゞもつとも繁昌なところであつて、『栄町』の名は至つてふさはしい。その栄町と大津町との交叉点に立つて、暫くの間、眼を四方に配るならば、モダーン名古屋の特徴がしみ/″\感ぜられるであらう。
東北隅に座を占めて居る赤煉瓦の建物は日本銀行名古屋支店で、この支店を動かすことが出来なかつたゝめ、大津町筋を真直にすることが出来ず、電車線路が歪んで居るところは、弁膜不全の心臓を見るやうである。赤煉瓦の建物など、どう考へても時代遅れだが、その時代遅れの建物にがん張られて、街の方を歪めたところなどは、どうもやつぱり名古屋式であるらしい。日本銀行支店など、名古屋の三銀行(名古屋、愛知、明治)から見れば問題にされて居ないのだが、いや、むしろ継子扱ひなのだが、その継子のために折角の都市の美観を犠牲にするとはげにも残念至極なことではないか。
その日本銀行と対角線的位置にあるのが、旧伊藤呉服屋、今は栄屋と称する食料品専門の販売店である。