일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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わし

和紙

東野辺 薫

東野辺 薫의 和紙(わし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,557자 · 70화면

아오조라 문고

二男である父の惣次郎は、磐城の炭坑に出稼ぎしていた。農村ならばどこでもその傾向はあるのだが、この上川崎村では、家を継ぐ長男をおいての二男三男は殊更に冷遇された。大てい尋常科(初等科)だけで徴兵検査前を家に手伝い、検査を終えるとそれぞれの仕事を選んで離村させられた。その頃は工場に職を求めることも難しく、謂わゆる労働者になるのが普通であった。巡査になったり検定を受けて小学校(国民学校)の教師になったりするのは、まれに見る努力家とされていた。二男で財産を分けられて分家するなどは、極く少数の資産家にあることで、七八百円の製紙道具を与えられて分家するのさえ、数えるほどしかないのだった。

ソウタシンダ スグ カエレアンという、安斎の旦那からの電報でびっくりして駈けつけると、閾をまたぐや否やいきなり旦那に言い渡された。

「惣次郎、お前が惣太のあとを継ぐだぞ、いいかや。」

はあ、俺がですかい? ときょとんとして訊きかえすのへ、旦那は厳粛な顔をした。

「当り前だ、長男が死んだからには、今度はお前が喜古の家を継がねばなんね。」

借金だらけの、貧乏世帯を背負い込む将来の苦労を考えるよりも、喜古の家を継ぐという思いも設けぬ事実に、その時不思議な魅惑と誇りを感じた惣次郎は、何分はァよろしくお願いしやす、と、旦那をはじめ集っていた屋敷