후리가나로 읽는 일본 고전
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わし
和紙
東野辺 薫
東野辺 薫의 和紙(わし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 35,557자 · 70화면
水音だけは賑やかでも、掻き立てる手応えは至って頼りなく、そのくせ、ぶるんぶるんと肩から腰へ妙に響いてくるのだった。鉛色の雲が低く垂れて、今にも雪になりそうな底冷えの中で三十分ばかりしているうちに、下腹が突っ張ってきてどうにも耐えられなくなっていた。坂を登って来るのがようやくで、炉端に這い寄ったまま、としゑはしばらく動けなくなってしまった。
「んだから無理だってのに!」
紙つけをしていた姑は、藁刷毛を放り出してとしゑの背を抱いた。
「惣に申しわけのならねえことにでもなったら困るでな。」
漉屋を出て来た友太に、今までの彼からは思いも寄らぬ不機嫌さでそう言われると、としゑは悲しくなって涙が出た。
座布団を持ち込んで、よしと並んでやってみた楮さらしも、ひどく冷えた腹痛にその夜中悩んでからは、子供の産れるまでのとしゑに出来る紙漉き業は、もう何もないのだった。彼岸を過ぎればこの仕事も余程楽になるし、まあそれよりも、身二つになってから何でも手伝って貰うことにする、そう姑は慰めがおに言った。
間もなく村の正月が来た。特配の酒も二日にはすでに飲み尽していながら、それでも明るい顔をして餅だけは腹一杯食うのであった。