후리가나로 읽는 일본 고전
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うたのたてやましんじゅういっきょく
唄立山心中一曲
泉 鏡花
泉 鏡花의 唄立山心中一曲(うたのたてやましんじゅういっきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,835자 · 61화면
こいつあ、それ、時節が今頃になりますと、よく、この信州路、木曾街道の山家には、暗い軒に、糸で編んで、ぶら下げて、美しい手鞠が縺れたように売ってるやつだて。それが、お前さん、火事騒ぎに散らかったんで――驚いたのは、中に交って、鴛鴦が二羽……番かね。……
や、頂きます、ト、ト、ごぜえやさ。」
と小村さんの酌を、蓋するような大な掌で請けながら、
「どうもね、捨って抱きたいようでがしたぜ。まさか、池に泳いだり、樹に眠ったのが、火の粉を浴びはしますめえ。売ものが散らばりましたか、真赤に染った木の葉を枕で、目を眠っていましたよ。
天秤棒一本で、天井へ宙乗でもするように、ふらふらふらふら、山から山を経歴って……ええちょうど昨年の今月、日は、もっと末へ寄っておりましたが――この緋葉の真最中、草も雲も虹のような彩色の中を、飽くほど視て通った私もね、これには足が停りました。
なんと……綺麗な、その翼の上も、一重敷いて、薄り、白くなりました。この景色に舞台が換って、雪の下から鴛鴦の精霊が、鬼火をちらちらと燃しながら、すっと糶上ったようにね、お前さん……唯今の、その二人の婦が、私の目に映りました。