후리가나로 읽는 일본 고전
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うたのたてやましんじゅういっきょく
唄立山心中一曲
泉 鏡花
泉 鏡花의 唄立山心中一曲(うたのたてやましんじゅういっきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,835자 · 61화면
決して心配な事ではないのです、――さあ飯だ、飯だ。)
と今度はなぜか、箸を着けずに弁当をしまいかけて、……親方の手前もある、客に電報が来た様子では、また和女の手も要るだろう、余り遅くならないうちにと、懇に言うと、
(はい、はい。)
と柔順に返事する。片手間に、継掛けの紺足袋と、寝衣に重ねる浴衣のような洗濯ものを一包、弁当をぶら下げて、素足に藁草履、ここらは、山家で――悄々と天幕を出た姿に、もう山の影が薄暗く隈を取って映りました。
(今、何時だろう。)
と天幕口へ出て、先生が後姿を呼びましたね。
(……四時半頃にもなりましょうか。)
(時計が止ったよ――気をつけておいで。)
と大な懐中時計と、旗竿の影を、すっくり立って、片頬夕日を浴びながら、熟と落着いて視めていなさる。……落着いて視ちゃあいなすったが、先生少々どうかなさりやしねえのかと思ったのは、こう変に山が寂しくなって、通魔でもしそうな、静寂の鐘の唄の塩梅。どことなくドン――と響いて天狗倒の木精と一所に、天幕の中じゃあ、局の掛時計がコトリコトリと鳴りましたよ。
お地蔵様が一体、もし、この梟ヶ嶽の頭を肩へ下り口に立ってござる。