후리가나로 읽는 일본 고전
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うたのたてやましんじゅういっきょく
唄立山心中一曲
泉 鏡花
泉 鏡花의 唄立山心中一曲(うたのたてやましんじゅういっきょく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,835자 · 61화면
と視たんで。
先生は更めて、両手を卓子につき直して、
「――受信人、……狼温泉二葉屋方、村上縫子、発信人は尊名、貴姓であります。
コンニチゴゴツク。ヨウイ(今日午後着く。用意)」
と聞きも済まさず、若い紳士は、斜に衝と開いて、身構えて、
(何、私信を見た上、用件を御承知になりましたな。)
「偏に申訳をいたします。電報を扱います節、文字は拾いますが、文字は普通……拾いますが、職務の徳義として、文字は綴りましても、用件は記憶しません。しかるところ、唯今申上げました(コンニチゴゴツク、ヨウイ)で、不意に故障が起りました、幾度も接続を試みますうちに、うかと記憶に残ったのです。のち四時間、やっと電線が恢復して(ヨキカ)と受信しましたのです。謹んで謝罪いたします。」
と面を上げ、乾びた咳して、
「すなわち、受信人、狼温泉、二葉屋方、村上縫子。発信人、尊名、貴姓、すなわち、(今日午後着く。用意よきか。)」
(分りました。)
と静に言う時、ふと見返った目が、私に向いた、と一所にな……先生の眼も光りました。
怯えて立ったね、悚然した。
荷を担いで、ひょうろ、ひょろ。
ようやく石段の中ほどで、吻と息をして立った処が、薄暮合の山の凄さ。