후리가나로 읽는 일본 고전
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ラマのゆくえ
喇嘛の行衛
国枝 史郎
国枝 史郎의 喇嘛の行衛(ラマのゆくえ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 10,238자 · 21화면
敵の襲来とでも思ったか、蒙古犬は一斉に吠え立てて其侵入者へ飛び掛かったが、一喝の下に退けられ、両脚の間へ尾を垂た。男はヒラリと馬から下りて一つの天幕へ近寄った。犬の吠声に不審を起こして戸外の様子を窺うためか、一人の老人が出て来たが、若い立派な英国紳士が馬の手綱を取りながら天幕の前に立っているので周章てて口を開いて舌を出した。すると紳士も舌を出して親密の礼を返えしたが、やがて流暢な西蔵語で老人に物を尋ねるのであった。
「老人夫婦に息子が一人――尤も息子は美しくて而して素晴らしく気高くて、それに何んでも此隊商へは拉薩の市から加わった筈だが……兎に角そういう一家族が隊商の中に居ないかね!」
「老人夫婦に息子が一人――尤も息子は美しくそして素晴らしく気高くて、拉薩の市から加わったと……ははあ夫れではお前さんはキストル老人の連中を捜がして居るのじゃありませんか。そう云えば彼処の息子と来たら綽名を喇嘛王と云われるだけあって、そりゃ素敵に気高うがす。そして何んでも十八年ぶりに邂逅ったとか云うことですよ。しかも拉薩の都でね」
「それだ。その人に違いない! その人は何処においでかね!」