후리가나로 읽는 일본 고전
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
森田 草平의 四十八人目(よんじゅうはちにんめ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 56,183자 · 112화면
なれど、長い間には、自身の不安から、何をしでかさないとも限らない。五日の討入が延びた時には、いっそ安兵衛に事情を打明けて、兄の前だけでも同盟を脱退したように繕ってもらおうかとも考えてみた。が、高田郡兵衛のことを思うと、うっかりしたことを言いだして、どんな疑いを同志から受けまいものでもない。それを思えば、どうしてもそんなことは言いだされなかった。時には、打明けた方が疑いを除くゆえんだとも思わないではなかったが、やっぱり何物かがあって彼を引留めた。で、とつおいつ思案している間に、とうとう言いだす機会を失ってしまった。
ただ彼は自分の住所を兄に知られていた。そのうちには、向うから訪ねてくるかもしれない。訪ねてこられたら一大事だ。彼は戸口に聞える足音にも胆を冷すようになった。よそから戻ってきても、まず留守中に誰も訪ねてこなかったと知るまでは安心ができなかった。
そんな不安な日を送っているうちにも、日数は経って、師走の十一日になった。この日同志の一人大高源吾はふたたび宗匠山田宗※(「彳+扁」、第3水準1-84-34)の許から、来る十四日いよいよ上野介の自邸において納めの茶会が催される、その後は年内に白金の上杉家の別墅へ移られるはずだということまで聞きだしてきた。