후리가나로 읽는 일본 고전
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よねんかん
四年間
山本 周五郎
山本 周五郎의 四年間(よねんかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 18,135자 · 36화면
「大学の医科で診察をうけたとき、父はこのことを、知らされたにちがいない、それであの金をくれたのだ、好きなことに遣え、そう云ったのは、どうせ死ぬのだから、せめて生きているうちにしたいことをさせようというかなしい親の愛だったのだ」
彼にはそのときの父の気持がよくわかった、どんなに辛く、苦しかったことだろう。なにも知らない彼は、その金で新しい研究室を建て、昌子を妻に迎えて、ゆっくり仕事をやってゆく積りだった、
「……だがもうなにもかもおしまいだ、四年しか生きられないのになにができるか、もう仕事も昌子も自分の手の届かない存在になってしまったんだ」
すべてを切り離さなくてはならない、少なくとも昌子だけは、はっきり自分と切り離してしまわなければ、
「……そうだ、四年という宣告は一つだけ自分によいことをさせてくれる、知らずにいたら昌子と結婚するところだった、そして昌子に不必要な悲嘆を与えたことだろう、それが避けられるだけでもよかった」
もちろんここまで接近して来た心のつながりを切るということは、それだけでひじょうな困難なしにはすまないだろう、けれどもその困難さには不必要な悲嘆を避けるという意味があるのだ。