후리가나로 읽는 일본 고전
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『つち』について
『土』に就て
夏目 漱石의 『土』に就て(『つち』について)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,185자 · 9화면
の中に収め尽したのである。彼等の下卑で、浅薄で、迷信が強くて、無邪気で、狡猾で、無欲で、強欲で、殆んど余等(今の文壇の作家を悉く含む)の想像にさえ上りがたい所を、ありありと眼に映るように描写したのが「土」である。そうして「土」は長塚君以外に何人も手を着けられ得ない、苦しい百姓生活の、最も獣類に接近した部分を、精細に直叙したものであるから、誰も及ばないと云うのである。
人事を離れた天然に就いても、前同様の批評を如何な読者も容易に肯わなければ済まぬ程、作者は鬼怒川沿岸の景色や、空や、春や、秋や、雪や風を綿密に研究している。畠のもの、畔に立つ榛の木、蛙の声、鳥の音、苟くも彼の郷土に存在する自然なら、一点一画の微に至る迄悉く其地方の特色を具えて叙述の筆に上っている。だから何処に何う出て来ても必ず独特である。其独特な点を、普通の作家の手に成った自然の描写の平凡なのに比べて、余は誰も及ばないというのである。余は彼の独特なのに敬服しながら、そのあまりに精細過ぎて、話の筋を往々にして殺して仕舞う失敗を歎じた位、彼は精緻な自然の観察者である。
作としての「土」は、寧ろ苦しい読みものである。